No.002 マジカルミライ2020テーマソング 「愛されなくても君がいる」 所感

先日PVが公開されましたピノキオピー様の愛されなくても君がいる を聞いていろいろと思いを巡らせたことについて綴ります。

 

万が一このページをご覧になっていてまだ楽曲を聴かれてない方がいらっしゃいましたら是非とも先にお聴き下さい。とても素晴らしいので!とても素晴らしいので!!

 

ささ、以下は砕けた感じで進めていきますよ~

 

初めに1つだけ。この後、曲を聴いての感想を他の楽曲も持ち出しながら書いていくのですが、

・すべて!

・カフルの主観的な意見でありまして

・”投稿主様の正確な意図を受け取れていない可能性がある”という前提でお読み下さい。あくまで私が思ったことです。*断定していること含め

 

それがもしあなたと一緒だったら、嬉しいですね。違ったら是非あなたの感じたことを教えて欲しいです。それではよしなに

 

・感想

最高。好き。泣いた。きづいたら泣いてた。次

 

・ここ数年のマジミラテーマソングについて

 *最近の曲、テーマ似てない?*

 

曲の好きなとことか本当は話したいけど、それよりも先にこの話がしたいので

愛されなくても君がいる、これひどくざっくり言うと初音ミクとそのマスターの関係をうたったものですよね。特に終盤は、PVも相まってピノキオピー様本人とミクの関係を描いていると感じます。(ピノキオピー家のミク視点みたいな)

 

これ、昨年もそうでしたよね。

 

2019年マジカルミライテーマソング:ブレス・ユア・ブレス(和田たけあき様)

 

そしてその前の 

2018年マジカルミライテーマソング:グリーンライツ・セレナーデ(Omoi様)

 

 

初音ミクと自分という一対一の関係性

初音ミクとの関係の崩壊(離れていくファンやマスター、曲の存在の示唆)

・そして再び進みゆく初音ミク

 

3曲に共通してる部分だと思います。例えばグリーンライツ・セレナーデの”2人だけの秘密も嬉しいんだよ” 例えばブレス・ユア・ブレスの”もう君に僕なんか必要ない、僕に君も必要ない” といった風に。アイドル、電子の歌姫としてではなく、まるで同居人のようなミクさんがイメージされる曲たちです。

 

なぜ同じようなテーマの曲ができたのでしょう。2017マジカルミライテーマソングに答えがあるかと思います。

 

2017年マジカルミライテーマソング:砂の惑星(ハチ様)

 

ボカロ界を砂漠と呼んだハチ様の名曲もまた、マジカルミライのテーマソングなわけです。歌詞の皮肉っぷりには当時舌を巻きましたねほんと。

 

”今後千年草も生えない砂の惑星さ” (歌詞引用)

 

砂の惑星」が投げた問いに「グリーンライツ・セレナーデ」「ブレス・ユア・ブレス」は同じマジカルミライとしてアンサーを出したという構図。その系譜が今年の「愛されなくても君がいる」にも受け継がれているものと思われます。

 

”楽しいパーティーが終わっても君笑うなら、ずっとここで「初音ミク」でいさせてね” 

”言葉はまた風になって、未来へと繋がっていく”

”虹色の輝き、間近で見たいから” (歌詞引用)

 

それぞれのメロディーで、それぞれの詩で、初音ミクを歌わせる、砂の惑星のアンサーとして。これがいまやマジカルミライテーマソングのテーマとなっているのかもしれません。

 

初音ミクとの、ボーカロイドとの関係を表現する。あるボカロ曲の意味原点ともいえます。これを思い出させてくれたのが、砂の惑星ってのはなんとも皮肉な話でしょうか。

 

ハチが砂漠と称したボカロ界隈、Omoiはグリーン、緑が広がっていると答えた。和田たけあきはブレス、生きていると答えた。ピノキオピーは言わせた、初音ミクでいさせてね。なら私たちは言わなければいけないだろう、これからも初音ミクでいてねと。

 

…なんて話を長々としてしまいました。文章にすると少し長い上に(文章力の低さも相まって)不明瞭ですが、共有したい前提として書きました。曲聴けばわかるだろって人も多いと思う。そもそも”惑星”が入っているのでね。連想するわ流石に。

 

 

 

アンサーなことはわかったよってあなた。大事なのはその中身だよな!!どんな答えを持ってきたんだよピノキオピー!いやそれは曲聴け!カフルの受け取り方を教えろよ!(って思ってくれたらうれしい)

 

そのための所感だからね。以下

 

”愛されなくてもいいよ、君がいるなら” 最も印象的なこのフレーズ、1番でサビで流れてもう泣きました。なんかよくわからんけど泣きました。そのあと何回か聞いて分かったんですけど、これって”ボカロP”へミクが歌っている曲ですよね。歌わせてくれる君=ボカロP=マスターがいること、これが初音ミクの存在証明であるのだと。一般論としては、ファン達の好きが集まり形作られているのが初音ミクという概念です。しかし、曲中では君がいることが最も大切だと言っています。

 

これすげーずるいなって思っちゃいました。ファンはすっげー愛してるのに、君がいることが一番大事だって言うんですよ。それもマジカルミライのテーマソングで。ボカロだいっすきな人達が集まる所で、ピノキオピーは自分のミクに”愛されなくてもいいよ、君がいるなら”って言わせるんですよ!!圧倒的に愛されてる状況で!”たとえ愛されなくても”って!!なんてずるいんだ!!!エモいし!ずるい!!

 

…というのは大分穿った見方だけど、でもそう思ってます(笑)

 

初音ミクでいるということ、それは歌を歌い続けるということ。歌わせてくれる”君”がいるということ。砂漠でも、デブリの海でも、君さえいれば、初音ミクでい続けれられる。これがピノキオピーの砂の惑星へのアンサーであり、同時にすべてのボカロPへのエールなのだろうと思います。

 

フィギュアという偶像としての殻を破って出てきた初音ミク。曲中ではピノキオピー様のミクですが、誰の中にも、あなたを”君”と呼んでくれるミクがいるのだと感じる一曲でした。

 

一番言いたいことは言えたので、この辺で締めようかと思います。初音ミクと固く結ばれたその関係を、最高にずるく描いたピノキオピー様に拍手8888

 

追記:2020/7/25 誤字訂正しました